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森林・山村多面的機能発揮対策協議会とは?

事業目的

森林は、国土の保全・水源の涵養・生物多様性の保全等の多面的機能の発揮を通じ、国民が安全で安心して暮らせる社会の実現や、木材等の林産物の供給源等として、我が国の有する重要な再生可能資源です。その恩恵を国民が将来にわたって永続的に享受するには、森林を適正に整備・保全することが重要です。
しかし、森林・林業を支える山村の過疎化・高齢化が進む中、住民と森林との関わりが希薄になってきており、特に集落周辺の里山林をはじめ、薪炭林として活用してきた森林においては、藪化、竹の侵入等が進み、森林の有する多面的機能の発揮が難しくなっています。
このような集落周辺の森林の保全については、通常の木材生産を主目的とした森林整備では限界があるなど、コミュニティの関心や活力の向上を図り、対応していくことが最も効果的かつ効率的です。
このため、国では、平成25年度から森林所有者や地域住民等が協力して森林の有する多面的機能を発揮させるための保全活動・山村地域の活性化に資する取組みに対し支援を行っています。

対象となる活動と支援単価

里山林の保全管理や資源を利用するための以下のような活動に対して、定額で助成を行います。活動内容と助成単価は以下のとおりです。

種 類
主な活動内容
助成単価
活動推進費
現地の林況調査、活動計画に基づく取組に関する話し合い、研修等
初年度のみ 
112,500円
地域環境保全タイプ
「里山林保全活動」
雑草木の刈払い・集積・処理、落ち葉掻き、歩道・作業道の作設・改修、地拵え、植栽、播種、施肥、不要萌芽の除去、緩衝帯・防火帯作設のための樹木の伐採・搬出、風倒木・枯損木の除去・集積・処理、土留め・鳥獣害防止柵等の設置、以上の活動に必要な森林調査・見回り、機械の取扱講習、安全講習、活動結果のモニタリング、傷害保険等
※取組面積は、0.1ha以上のこと。
1年目:120,000円/ha
2年目:115,000円/ha
3年目:110,000円/ha

地域環境保全タイプ
「侵入竹除去・竹林整備」
竹・雑草木の伐採・搬出・処理及び利用、以上の活動に必要な森林調査・見回り、機械の取扱講習、安全講習、活動結果のモニタリング、傷害保険等
※取組面積は、0.1ha以上のこと
1年目:​285,000円/ha
2年目:265,000円/ha
3年目:245,000円/ha
森林資源利用タイプ
雑草木の刈払い・集積・処理、落ち葉掻き、歩道・作業道の作設・改修、木質バイオマス・炭焼き・しいたけ原木・伝統工芸品原料のための未利用資源の伐採・搬出・加工、特用林産物の植付・播種・施肥・採集、以上の活動に必要な森林調査・見回り、機械の取扱講習、安全講習、活動結果のモニタリング、傷害保険等
※取組面積は、0.1ha以上のこと。
1年目:120,000円/ha
2年目:115,000円/ha
3年目:110,000円/ha
森林機能強化タイプ
歩道や作業道の作設・改修、鳥獣害防止柵の設置・補修及びこれらの実施前後に必要となる森林調査・見回り
※地域環境保全タイプ・森林資源利用タイプと同一箇所、同一年度での重複申請はできません。
800円/m
関係人口創出・維持タイプ
地域外関係者との活動内容の調整、地域外関係者受け入れのための環境整備、これらの活動に必要となる森林調査・見回り等。10名以上の参加が条件となります
50,000円/年

資機材への支援

上記のような活動を実施するために必要な機材及び資材の購入・設置に対して、必要額の2分の1(一部3分の1)以内を助成します。
ただし、教育・研修活動タイプの活動で使用するものは認められません。
資機材の例
■2分の1以内助成
刈払機、チェンソー、丸鋸、ウィンチ、軽架線、チッパー、わな、苗木、電気柵、土留め柵等の資材、あずまや(休憩や作業のための簡易建物)、資機材保管庫、移動式の簡易なトイレ、携帯型GPS機器、設置費等

■3分の1以内助成
林内作業車、薪割り機、薪ストーブ、炭焼き小屋
※パソコン、カメラ等著しく汎用性の高い物品等は対象外。
また購入予定品は、リース・レンタルと金額を比較して下さい。
※客観的に見て活動の規模や内容、使用頻度に見合うもののみを対象とします。
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